ポトフとムジカ
ポトとムーを連れて帰ろうって思ったのは、本とに衝動的で・・・別に鳥を飼いにペットショップに入ったんじゃなかったし、ピーの他に鳥がいたらいい ねって話をしてたわけでもなくて。
怪獣みたいな顔で、大きな口を開けてこっちを見てる白とグレーのオカメインコ。かわいくてかわいくて・・・
たぶんそれまでもオカメインコの赤ちゃんは何度も見たことあったはずだったんだけど。。。
彼が、「飼いたい」って言った。
私は正直ピーちゃんのことだけでも必死だったし、ましてピーの3倍以上も大きさのあるオカメインコを飼えるのか・・・自信がなかった。
自信がなかったんだけど、この子達が他人に連れて帰られるのはイヤだと思った。なんだかわからないけど、連れて帰るしかない!と。そして、飼うなら2羽連れて帰りたいって話をして、そのままポトとムーを連れて帰る決心をしたのです。
2羽はちょうどさしえが終わるか終わらないかの時期でした。なのにそのとき、私は赤ちゃんオカメにきちんとした時間にさしえをあげられる時間の余裕がなく、店員さんに相談して1週間後に引き取りに来ることに。さしえもできない私に、赤ちゃんオカメを渡す店員さんはとても不安だっただろうなと思います。
その日は、2羽をお迎えするために必要なものを、大量に買って帰りました。
1週間後があんなに待ちどうしかったことは今までになかったな。
日曜日、少し早起きをして迎えにいったのです。さしえの期間は順調に終わっていて、自分たちだけでごはんを食べられるように成長していました。ポトとムーを立派にしてくれた店員さん、どうもありがとう。
小さな箱に入れられた2羽を、この帰り道のために買った大きなカバンに入れて、大切に大切に抱えて家まで帰りました。
その日から2年半が過ぎました。あの日連れて帰ることを決めて、本とによかったな。
毎日毎日甘えたで、私たちのことを大好きでいてくれる。鳥が甘えるとこんなにかわいい・・・
眠いときのちいさな歯ぎしりも、 不器用な羽ばたきも、ごはんを食べるポリポリという音も・・・いつまでも聞いていたいな。